当時世界的にブームとなっていたRV志向に適応していすゞが製作した、日本製SUVのパイオニア的存在。同社の小型ピックアップトラック、ファスター・ロデオをベースに、専用のボディ、悪路走破性を考慮した大径タイヤなどで、本格的なクロスカントリー車に仕立てられ、1981年9月にロデオ・ビッグホーンとして発売。デビュー当初は4ナンバー商用登録の2ドアのみで、ホイールベースはロングとショートの2種が存在、さらにショートはソフトトップも選択できた。エンジンは2.2リットルのディーゼル4気筒OHVが選ばれた。1984年1月には5ナンバーのワゴンが登場するとともに、上級モデルにはディーゼルターボエンジンも採用された。また、この時点でネーミングから“ロデオ”が消滅する。時代は1980年代後半になって、RVブームがいよいよ本格化したのに従って、1987年2月にはフェイスリフトが行なわれる。同年9月には、2.8リットルのディーゼルターボを搭載する一方、足回りのチューンをドイツの有名チューナーが手掛けた“イルムシャー”が追加された。1988年12月からはイルムシャーの乗用車登録バージョンも発売。1991年12月に、より大型、高級化した2代目にフルモデルチェンジする。

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