いすゞ フローリアン

1977年1月~1982年1月

同じ「いすゞ 117」の名をつけながらも「117クーペ」に比べてはるかに地味な存在が「117セダン」たるフローリアン。こちらもイタリアのカロッツェリア・ギアがデザインを担当し、1966年秋の東京モーターショーでデビュー(クーペは春のジュネーブショーで初公開)、翌1967年11月(10月発表)からフローリアン(1600)の名で市場に出た。当時のベレットとベレルの中間に生まれた、控えめな性格のミドルクラス・ファミリーカーであり、ヨーロッパ的な6ライト4ドアセダンのボディが特徴的だった。結果として、1983年4月(3月発表)に誕生したフローリアン・アスカを後継車とする直前まで、基本形を変えずに15年間を生き延びた長寿車となった。ここに取り上げたのは1977年11月(10月発表)、立派?なセンターグリルと角形四灯ヘッドライトをつけてイメージチェンジを図り、フローリアンS IIと呼んだ後期モデル。内容的には、オイルショック以後の省エネムードに応えて、得意のディーゼルエンジンを搭載したことが注目された。この乗用車専用新Q-D2000ユニットは、直4気筒OHV、C190型1951cc・62psだが、タイミングベルトの採用などで騒音を抑え、速熱型グロープラグと予熱タイマー、およびインテークシャッター方式の自動エンジン停止装置で始動・停止性を向上したほか、加速レスポンスも向上していた。これによりフローリアンは一時息を吹き返したが、基本的な設計年次の古さに加え、新型ライバルの登場により苦戦もした。1979年6月には前月のガソリン車に続きディーゼル車を54年排出ガス/騒音規制に適合化。1980年3月発売で、デビュー以来不変だった独特のダッシュボードを初めて、普通のデザインに改め室内全体を近代化。新始動システムQOSや分配型ポンプ、自動変速機とパワーステアリングの採用など、機構面を進化させた。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
SIIディーゼルML - 1951cc 4 5速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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