ジェンセン ヒーレー

1972年1月~1976年1月

英国産スポーツカーの販売によって財をなしたアメリカ人のクヴェールが、かつてのビッグ・ヒーレーの現代版を作るべくジェンセン・モータースの株を買い取り、ドナルドとジェフリーのヒーレー父子を重役に据えて開発させたフルオープンの2座スポーツカー。72年3月、ジュネーブショーでデビューした。どこといって特徴のないボディはジェフリー・ヒーレーがデザインしたもので、サイズ的にはほぼフェアレディZ(初代S30系)と等しい。成り立ちもごくオーソドックスだが、エンジンや足回りは時流に即して設計されていた。エンジンはロータスがボクスホールのユニットをもとに開発したコッグドベルト駆動、16バルブの直4DOHC1973cc(LV220)で、ヨーロッパ向けのデロルト・ツインキャブ付きは142PS/6500rpm、18.0kgm/5000rpmを発するが、排ガス基準の厳しいアメリカや日本向けはストロンバーグのツインキャブ付きとなっていた。ギアボックスはサンビーム・レイピアH120用の4速MTで、自重980kgのボディを最高速度195km/h(公称)まで引っ張った。前ウィッシュボーン/コイルの独立、後ろ4リンク/コイルのリジッドのサスペンション、およびラック&ピニオンのステアリングはボクスホール・フィレンザからの流用。ブレーキはサーボ付きディスク/ドラムを備えていた。初期のモデルは“オーナーがフィニッシュするクルマ”と皮肉られたほど仕上げが悪かったが、72年秋に登場したMk2からはそれも改善されており、この時からハードトップも装着可能となった。75年型からゲトラーク製5速MTが与えられたが、同年夏にジェンセンは経営危機に陥り、翌76年ついに姿を消した。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1973cc 2 4速MT フロア FR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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