ランボルギーニ シルエット

1976年1月~1977年1月

ウラッコが2+2の実用的スーパーカーを目指してようやくデリバリーが開始された'73年頃、ウラッコをベースとする2シーター・ピュアスポーツの企画が立ち上がった。恐らくフェルッチオ・ランボルギーニの意志としては、本来なら'74年トリノショーでエクスペリメンタルカーとして出品された“ブラーボ”に近い、ショートホイールベース化した専用ボディを製作したかったのではと推測される。しかし、財政的な問題から実際に'76年3月のジュネーブショーに現われたのは、明らかにウラッコの系譜を感じさせるシルエットであった。しかし、本来2+2のウラッコ・ボディを巧みに流用、リアスタイルのモディファイや、専用のスポイラーとカウンタックLP400Sと同じイメージを持つオーバーフェンダーで大幅にイメージを変えることに成功している。エンジンはウラッコP300と共用の4カムV8・2995ccながら、ウラッコから10PS増の260PSを発揮した。ウラッコの+2シートは取り払われたが、その代わりにルーフはポルシェ911タルガやディーノ246GTSのようなデタッチャブル式にされ、フェラーリもこの後308GTBに同様のスパイダー仕様を追加させることになる。ホイールだけはアイドルとなったブラーボと共通の5ホールスタイルが採用されるが、それに組み合わされる当時最新鋭のタイヤ、ピレリP7はフロント195/50VR15、リア285/40VR15という、いかにも超扁平タイヤ創生期らしい、やや極端な組み合わせであった。'81年のジュネーブショーにはシルエットを更にモダナイズしたウラッコ系最後のモデル、ジャルパがデビュー、生産もこちらに切り替わることになる。ジャルパは前後バンパー、オーバーフェンダー、各エアロパーツ類の形状に手を入れられた。V8・4OHCのエンジンはストロークを伸ばして3485ccまでスケールアップされていたが、ドライバビリティの向上を図るためにパワーは逆にシルエットから5PSダウンの255PSとなった。今度は常識的なサイズに変更されたホイールは、'80年トリノショーに出品されたベルトーネ“アトン”と同じ物で、シルエットに続いて当時最新のエクスペリメンタルカーからホイールデザインが流用されたことになる。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 2995cc 2 5速MT フロア MR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

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