ランチア アッピア・ベルリーナ

1959年1月~1963年1月

史上最高の自動車設計者の一人、ヴィットリオ・ヤーノが手掛けた'50年代ランチアの最小モデル“アッピア”の最終型。'59年のジュネーブショーにて発表された。シリーズIIまでのランチアの伝統、盾形のマスクはフラミニア・サルーンと共通のアイデンティティを感じさせる矩形にフェイスリフトされ、'60年代セダンデザインの最新モードを先取りした。一方、'56年にシリーズIIに変更された際に大改造されたキャビンは、2510mmのホイールベースと共に踏襲されている。名車アプリリア以来受け継がれたセンターピラーレス、及び観音開きの前後ドアを継承した最後のモデルともなった。特異な10度14分と狭角のV型4気筒エンジンは、排気量こそ1089.5ccと変わらなかったが、パワーは10PS増しの48PSとされて、132km/hのマキシマムスピードを達成した。ランチア・サルーンの伝統通り、アッピアにもカロッツェリア用のローリングシャシーが製作され、ピニンファリーナ製のクーペ、ヴィニャーレ製のコンバーチブル、そしてザガート製のスポルトなど魅力的なボディに、60PSまでチューンされたエンジンを組み合わせたスペシャルが製作された。'63年、後継をフルビアに譲って生産を終了するが、シリーズIIIは5万台以上を生産、アッピアのベストセラーとなった。またアッピア・シリーズ全体では9万9000台余りがラインオフ、見事大ヒット作となったのである。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
シリーズIII - 1089cc 4 4速MT コラム FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

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