ランチア ベータ・クーペ

1974年1月~1984年1月

1973年11月、フランクフルトショーにデビューしたベータ・クーペは、ベータ・ベルリーナのホイールベースを190mm短縮、自社デザインによる明快でクリーン、フルビア・クーペやピニンファリーナのフラビア・クーペを思わせる、極めて魅力的なクーペボディを組み合わせたモデルである。エンジンはベルリーナと同様に、1.6リットルないしは1.8リットルのフィアット・ツインカムを搭載するが、それぞれベルリーナよりもハイチューンとされて差別化が図られていた。フルビアやフラミニアの例と同じく、ベータもサルーンよりこのクーペの方が、イメージ的にも販売成績の面でもシリーズを代表するモデルとなった。そのためかホイールベースをベルリーナ用に戻し後半部を延長すると同時に、ルーフも延長してテールゲートを装着したスポーツワゴン“HPE”や、デタッチャブルトップと取り外し可能なリアウィンドーでセミオープンとした、カロッツェリア・ザガート製の“スパイダー”などの個性的なバリエーションも、すべてクーペをベースとして製作されている。ちなみのこのスパイダーだが、デザイン自体はピニンファリーナが行なったが、ピニンファリーナ側の都合でボディ製作はザガートに依頼したという、ちょっと珍しいエピソードを持つ。'75年にはシリーズ2に進化、丸型4灯だったヘッドライトが楕円2灯とされ、グリルもシンプルなものに変えられたシリーズ2に進化する。この際に従来の1.8リットルは2リットルに格上げされる一方、その翌年には廉価版として1.3リットルモデルもラインナップに加わった。'80年、ランチア伝統のマスクが与えられたシリーズ3に進化、更に'83年には従来の1.3/1.6/2リットルに加えて、シリーズ最強版となるVX(ボルメックス)が追加された。これはアバルトの開発によるルーツ式のスーパーチャージャーを装着したモデルで、135PSを発揮した。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1756cc 2 5速MT フロア FF 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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