ラムダで大成功を収めたランチアは、1929年のパリサロンに北米マーケットを見据えたラグジャリーな高級大型車“ディラムダ”を発表した。エンジンはラムダと同様、ランチア独特の狭角V型だが、大型の豪華ボディを架装するため、またアメリカ市場の嗜好に合わせて8気筒の4リットルとされた。ラムダとの最大の違いはシャシーフレームで、このディラムダでは応力を分担する閉断面構造のサイドシルに加え、同様の閉断面構造のメンバーをX型に配置、より剛性を高めようとしていた。発表当初は3475mmのロングホイールベース版のみだったが、翌’30年に発表されたシリーズIIでは3290mmのショートホイールベース版も追加され、当時の名門カロッツェリアたちは挙って伊達なボディを架装した。コンサバティブなクルマの多い高級車市場にあっては極めて意欲的なモデルだったが、発表年と同じ’29年に起こったニューヨークの株式大暴落に伴う大恐慌の影響を受けてしまい、商業的には失敗作となってしまった。写真はクーペ・ド・ビル。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 3960cc | 4 | 4速MT フロア | FR | 4~6 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。