ランチア デルタ

1981年1月~1992年1月

VWゴルフという史上稀に見るヒット作の影響で、'70年代に吹き荒れた小型サルーンの2ボックス化の嵐は、高級車メーカーのランチアにも影響を与えた。基幹車種のベータが2リットル級を中核とするシリーズ構成となり、ランチアのロワーレンジを担う車、そしてゴルフに対抗できるモデルの開発が望まれていた。そこでランチアと、コンセプト作りの段階から密接に関与したイタル・デザインのジウジアーロが世に問うたのは、3.9m足らずの2ボックスボディながら、内外装を高級に仕立てた小さな高級車、デルタである。フロアパンこそ共用するものの、フィアット・リトモとは全く異なる専用サスペンションが用意されるなど、ランチアの独自性は最大限尊重されていた。'79年9月のデビュー当初、エンジンは1.3/1.5リットルSOHCが搭載され、それぞれリトモ用より10PSずつ多い75/85PSを発揮した。'82年にはベーシックバージョンとして1.1リットル(64PS)、及びトップモデルの1.6リットルDOHC(105PS)が追加、1.6リットル版ではランチア伝統の“GT”のグレード名が復活、1600GTと呼ばれた。また1.5リットルにはボルグ・ワーナー製3速ATの組み合わせも選択できた。デルタはマーケットにも大好評を以って迎えられ、ランチア史上最大のヒット作となったばかりでなく、'80年のカー・オブ・ザ・イヤーにも選出された。'83年にはホットモデルとして1.6リットルツインカム+ターボのHFターボが追加、ゴルフGTIの格好のライバルとなる。また'86年には特に内装にフェイスリフトが施されると同時に、1.6リットルのNAツインカムもインジェクション化、108PSのパワーを得ることになる。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
1600GT - 1585cc 5 5速MT フロア FF 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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