ランチア デルタ

1985年1月~1985年1月

1983年、WRC(世界ラリー選手権)がFIAグループBによって闘われるようになった初年度に見事ワールドタイトルを獲得したラリー(037)に代わるモデル。ミドシップに4WD、スーパーチャージャー+ターボチャージャーという当時考え得るすべてのテクノロジーが投入された最終兵器である。シルエットのみは当時のランチアの人気モデル、デルタに近いものとされていたが、その中身はむしろラリー(037)の血を引くものである。シャシー、エンジン、駆動系共に、ラリーと同様にアバルト主導で設計された。ホモロゲーション取得のために200台が生産されたロードバージョンは総アルカンタラ張りのインテリアで、豪華に仕立てられていた。本来の目的、WRCでは'85年最終戦でデビューウィン、以来驚異的なパフォーマンスを見せつけたが、'86年のトゥール・ド・コルスに於いて、デルタS4に乗るアンリ・トイヴォネンが事故死してしまったことで、速過ぎるラリーカーへの反省からグループBはこの年一杯で廃止が決定、更に翌年から開催予定のグループSもキャンセルとなり、'87年からは年間5000台以上生産された車で競われるグループAレギュレーションがWRCに適用されることになった。そしてチャンピオンを狙える唯一のチャンスだった'86年シーズンもプジョーに僅差で敗れ、デルタS4は無冠の帝王の名で呼ばれることとなる。しかしS4で培った4WDテクノロジーは、グループAのデルタ・インテグラーレにも大いに役立てられ、同車がWRC史上最強の傑作となる原動力にもなった。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
S4 - 1759cc 2 5速MT フロア フルタイム4WD 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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