'65年にフルビアに追加されたクーペは、小型で前後左右とも極めて視界の広いボディと、同じくコンパクトながらトルクフルな狭角V4エンジン。そしてトラクションの伝達に優れるFFで、生来ラリーカーとしての類い稀な素質に恵まれていた。そこでランチアは、FIA・WRCへの参戦を期してホモロゲーションを目指したエボルツィオーネ“HF”を製作、'66年に発表した。標準型クーペのデビューと同時に1216ccまでスケールアップされた狭角V4エンジンは、HFでは88PSまでチューンアップ。ノーマルのクーペでは、上質なつくりのため960kgにも及んだウェイトは、エンジンフード、ドア、トランクリッドなどのアルミ化、ガラス類はプレクシにするなど大幅なダイエットで、実に825kgまで減量されていた。'67年には、標準モデルのモデルチェンジに合わせてエンジンを1298ccにスープアップしたエボリューションモデル、ラリー1.3HFが登場。更に'69年には1584ccにスープアップされた1.6HFに進化する。後年、名将と呼ばれることになるチェーザレ・フィオリオが率いたワークスチーム“ランチア・スクアドラ・コルセ”に託された1.6HFは、'70年代前半のWRCチャンピオンシップで大活躍を見せた。'72年、遂にランチアに念願のコンストラクターズタイトルをもたらす。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1216cc | 2 | 4速MT フロア | FF | - | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。