ランチア ラリー(037)

1982年1月~1982年1月

'80年にアウディ・クワトロがデビュー、'82年から新たにグループB規約で競われることが決定していたWRC(世界ラリー選手権)は既に4WD時代の到来を迎えようとしていた。しかし、ランチア及びアバルトの技術陣はコンベンショナルな後輪駆動の可能性を見限ることなく、グループB参入のためのマシーン造りに当たっても、ストラトスやベータ・モンテカルロ・ターボで豊富な経験を重ねてきたミドシップにこだわり続けた。シャシーはベータ・モンテカルロのセンターセクションのみ流用、前後にサブフレームを組んでモンテカルロの横置きから、よりコンペティティブな縦置きミドシップにエンジンを搭載、後輪を駆動した。前後サスペンションは、各コースに合わせてセッティングし易いダブルウィッシュボーンとされた。ボディはモンテカルロを手掛けたピニンファリーナ自身の手でリデザインされたが、無骨なモデルの多いラリーカーの中にあっては異次元的な美しさを誇っていた。エンジンには、'70年代からアバルトが研究を重ねていたルーツ式スーパーチャージャーを装着、フィアット131ラリーと同じ2リットルの直4DOHC16バルブと組み合わされた。'83年、ラリー037はFIAグループB初年度に見事ワールドタイトルを獲得したが、やはり4輪駆動化の波には抗し切れず、'84年、'85年シーズンを失ったランチアは、'86年最終兵器デルタS4を生み出すことになる。

全文を表示する

閉じる

グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1995cc 2 5速MT フロア MR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

カタログトップへ戻る