ランチア テーマ

1984年1月~1995年1月

'80~'90年代を通じてランチアのトップレンジを占めたプレステージサルーン。'80年代になって、時代の要請か際限なく膨らみつつあった新型車の開発費を抑えるために、フィアット(クロマ)、サーブ(9000)、そして遅れて参加したアルファ・ロメオ(164)との共同開発になるティーポ4プロジェクトによって設計されたモデルである。ボディスタイリングはデルタで最高の仕事を果たしたジョルジェット・ジウジアーロのイタル・デザインに委託されたが、いかにも巨匠らしく、極めてシンプルながら独特のエレガンスを湛えた、ランチアの名に相応しい高級サルーンとなった。インテリアもコンベンショナルながら、上品なデザインである。内装のトリム生地も極めて上質なもので、ファブリックは高級紳士服メーカー、エルメネジルド・ゼニア社製、オプションのレザーはイタリアの高級家具メーカー、ポルトローナ・フラウ社製の上質な革表皮が採用された。ボディは当初サルーン一本だったが、のちにピニンファリーナがモディファイを担当した極めて魅力的なエステートワゴンが追加される。'88年には初のマイナーチェンジが行なわれ、主にヘッドライトとスモールライトが上下2段に意匠変更を受けたと同時に、2リットル4気筒DOHCユニットがターボ、NA共に16バルブ化された。また、デビュー以来“借り物”のPRVを搭載してきたV6モデルは、'93年に施された2度目のマイナーチェンジの際にフィアット・グループの至宝アルファV6に取って代わられ、同時に新V6は8・32に代わるトップモデルとなった。後継モデルとなるκ(カッパ)のデビューに合わせて、'95年に惜しまれつつラインナップを去った。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
i.e.ターボ - 1995cc 4 5速MT フロア FF 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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