戦後設計のリンカーンの中には伝統あるコンティネンタルの名称が消滅していたが、この背景にはリンカーン・マーキュリー部門のの新たな戦略があった。1954年、リンカーンはその内部に新たにコンティネンタル・ディビジョンを創設、“コンティネンタル”の名に相応しいスーパープレミアムモデルの生産を計画することとなったのである。こうして1956年モデルとしてコンティネンタル・マークIIは復活した。ボディバリエーションはホイールベース126インチの2ドアハードトップクーペのみ。その製作には熟練の職人が携わるというハンドメイドカーであり、現場には徹底的な品質管理が貫かれていた。エンジンは368CI(300PS)V型8気筒OHVである。コンティネンタル・マークIIは事実上、リンカーンにおける最後のハンドメイドによるコーチビルドモデルとなった。その豪華かつ繊細なデザインは、一連のテールフィンブームからは一線を画していた感があり、充実していた装備もあって、通常のリンカーンが5000ドル以下だった時代に、その価格は1万ドルにも達していた。しかし志の高さと商売はまた別。結局、そのプレステージ性こそ多くの賞賛の的となったものの販売的には失敗、わずか3年でコンティネンタル・ディビジョンは解散となり、マークIIもまた2年間だけ生産されただけで消え去っていった。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 6030cc | 2 | 2速AT コラム | FR | 6 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。