エランのコンセプトはそもそも2+2からスタートして、その後2シーターに変更された経緯があった。しかし発売後も2+2を望む声が高まり、それに応えて67年6月に発表されたのがファミリーマンのためのロータスと呼ばれるエラン+2(タイプ50)である。FRP製ボディはフィクスドヘッドクーペのみで、2シーターに比べホイールベースで約300mm、全長で約600mm、全幅で約250mm、全高で約40mmも大きくなったが、念入りな風洞実験によってCd値0.30と2シーターの0.32より低かった。パワーユニットは2シーターと同じく1558ccのロータス・ツインカムだが、約150kg増加した車重に対処してSE仕様より高い118PSまでチューンされていた。4速ギアボックスをはじめとするその他のメカニカルコンポーネンツはほとんど2シーターと同じだが、4輪ディスクブレーキにはサーボが標準となり、タイヤもひとまわり太い165-13にグレードアップされた。68年10月にはフォグランプ、クロームのサイドシルガードなどが装備され、インストルメントパネルやシートなどが改良された高級版の+2S(Sはスペシャルの意)を追加。この+2Sはロータスとしては初めてキットフォームでのデリバリーはされず、完成車のみが販売された。71年2月には2シーターのエラン・スプリントと同じ“ビッグバルブ”エンジンを搭載し、かつてのエリートSEのようにシルバーペイントされたルーフを持つ+2S130(130は最高速度130マイルの意)に進化した。さらに72年10月には5速ギアボックスがオプションで追加され、73年1月にはその5速MTを標準装備した2S130/5が登場した。2シーターのエランの生産終了から1年後の74年、2代目エリートの登場によって+2シリーズも姿を消した。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1558cc | 2 | 5速MT フロア | FR | - | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。