ロータス エリート

1957年1月~1963年1月

ロータスとコーリン・チャプマンの名を世界に広めた1950年代スポーツカーの傑作。自動車史上でも極めて稀なオールFRP製のモノコックボディを持つ。その起源を辿れば消防ポンプに行き着く名エンジン、軽量/高出力のコベントリー・クライマックスFWE4気筒SOHC1216ccを搭載する。この時代のスポーツカーの中でもひときわ美しい、エレガントとさえいえるスタイリングだが、実はチャプマンの友人で会計士を本業とする全くの素人、ピーター・カーワン・テイラーの手によるものである。1960年にはシリーズ2に進化すると同時に85PSにチューンアップしたハイパワー版SE(スペシャル・エクイップメント)を追加、さらにエリートをモータスポーツに供するユーザーのために、ウェバーキャブレターなどで一層のチューンが施されたスーパー95、スーパー100などの発展モデルも少数ながら製作された。ほとんどジャガーEタイプにも近い高価格にもかかわらず世界中の愛好家から熱烈な歓迎を受けたが、その一方で最後まで解決できなかった弱点、FRPモノコック故の各部からのこもり音の問題、そしてクライマックスFWEエンジンの過大なオイル消費につきまとわれた上に、FRPボディの製作を依頼していたブリストル・エアクラフト社への支払いが常にロータスの経営を圧迫するという皮肉な結果を生んでしまっていた。結局、余りにもピュアな成り立ちが仇となり、988台が生産された後に1963年を以って生産を終えることになるが、その際にアメリカの某自動車専門誌は1ページの“追悼”特集を組んだという逸話が残っている。現代でも“オリジナル・エリート”と呼ばれて、世界中のエンスージアストにとっての憧れの的となっている。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1216cc 2 4速MT フロア FR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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