74年5月に登場した大きく豪華なフル4シーターボディを持つファストトゥアラー。かつての名車エリートの名を冠するものの、59~62年の初代とはまったく性格を異にしており、こちらはエラン+2の路線を進めたスポーツワゴン風のハッチバックである。と同時に、ロータスはこのモデルを手始めに軽量コンパクトなピュアスポーツから、一種のエキゾチックカーメーカーへと転身を図った。構造的にはロータス伝統のX字形バックボーンフレームに、前ダブルウィッシュボーン/コイル、後ろトレーリングアーム+トランスバースリンク/コイルという全輪独立のサスペンションを持つ。エンジンはロータスがジェンセン・ヒーレー用に供給していた、ボクスホール・ユニットをベースに開発したタイプ907で、ブロック/ヘッドともにアルミ製、コッグドベルト駆動の直4DOHC、1気筒あたり4個ずつの16バルブを特徴としていた。排気量1973ccからヨーロッパ向けはデロルトのツインキャブと9.5の圧縮比で155PS/6500rpm、アメリカ向けはゼニス・ストロンバーグ2個と8.4の圧縮比で140PSを発生。トップがオーバードライブの5速MTを介して、ヨーロッパ仕様では最高速度206km/h、0-97km/h加速7.1秒という性能を発揮した。装備は豪華で、パワーウィンドーや熱線入りリアウィンドーからパワーステアリング、エアコン、ステレオまでが用意されていた。そのぶん価格は高く、英国内では廉価版でもジャガーXJ12Cを上回り、豪華版ではディーノ246GTやポルシェ911に迫った。75年10月にはロータス初の3速AT(BW製)がオプションリストに加えられた。80年5月にはエンジンが2.2リッターに拡大されシリーズ2.2となる。83年に生産終了するまでトータルで2531台が送り出された。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1973cc | 3 | 5速MT フロア | FR | 4 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。