ロータス ヨーロッパ

1966年1月~1975年1月

1966年12月、まずはその名の通り英国内を除く欧州市場向けにデビューしたヨーロッパは、当初セブンの後継車としての役割が期待されていた。当時のレーシングスポーツ“30”に酷似した鋼板製バックボーンフレームに、FRPのボディシェルと、仏・ルノー公社から供給を受けるルノー16用4気筒OHV1471cc・82PSユニットが組み合わされる。ミドシップレイアウトによる徹底的に低い重心、やや大柄ながら軽量なボディ、高剛性のバックボーンフレームと相まって、フォーミュラレーサー的な素晴らしいハンドリングを誇っていた。エラン同様ジョン・フレイリングによるデザインのボディは、特異なほどに高く取られたリアクォーターパネルの形状から“世界最速のブレッド・バン”などと揶揄されたりもしたが、Cd値で0.29をマークするなど空力的には非常に優れたものだった。'67年、整備性や居住性の向上を図るべくモディファイを受けたS2に進化、そしてこのS2の途中'69年からようやく英国内でのデリバリーが始まった。更に'71年10月にはボディ後半部を大きく手直し、リアクォーターパネルを若干低めて斜め後方視界を確保したボディに、待望のロータス・ツインカムを搭載した、その名も“ツインカム”がデビューした。この頃から、ヨーロッパはセブンの後継という生来の目的を離れて、ミニスーパーカー的な方向への発展を模索し始める。ツインカムは'72年9月ビッグバルブ・ツインカムを与えられて、究極のヨーロッパ、ヨーロッパ・スペシャルとなった。'75年、当時のロータス社の方針に従ってスーパーカー的な方向に進化したニューモデル、エスプリに後を譲って生産を終える。なお、ヨーロッパをベースとしたレーシングマシーンには47という連番が打たれたが、単にヨーロッパにロータス・ツインカムを積んだというだけではなく、細部に至るまで多岐に亘るモディファイを受けていた。写真、データ共にシリーズI、1967年モデルのもの。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1470cc 2 4速MT フロア MR 2 - -
スペシャル - 1558cc 2 4速MT フロア MR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

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どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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