マセラティ A6GCS/53

1952年1月~1955年1月

A6GCS/53は、最後のマエストロ的設計者ジョアッキーノ・コロンボが自ら製作したグランプリ(1952-’53シーズン)用F2マシーン、A6SSGをベースに新たに製作したレーシングスポーツである。当初は’52年モデルとして、初代A6GCSのようにグランプリカーのボディに無理やり2座席を押し込み、前後のフェンダーを括りつけただけのようなシルーロ(魚雷型)ボディでデビューするが、’52年シーズン終了を以ってこのタイプのボディを禁止するレギュレーションが発令されたことにより、生産モデルの、流麗ながら抑揚の豊かなスパイダー・コルサへとモディファイされた。カロッツェリア・ファントゥッツィ、ないしはフィアンドーリ製の有名な、そして極めて魅力的なボディは、アルファ・ロメオのディスコ・ボランテと共に、こののちのレーシングスポーツカーのデザインに多大な影響を与えたといわれている。先代と同様に、直列6気筒DOHC2000ccのパワーユニットは、A6SSG直系の新型ブロックに換装され、カムの駆動はギアトレーンとされた。SSG用と比べて、市販ガソリンの使用を考えて圧縮比をダウン、170PS/7300rpmまでデチューンさせたが、それでも740kgのボディを235km/hまで引っ張った。このタイプのレーシングスポーツとしては大ヒットとなる54台が生産されたが、その中にはごく少数ながら、標準ボディのほかにフェラーリの4気筒テスタロッサにも似たスカリエッティ製スパイダーや、ピニンファリーナ製ベルリネッタを架装した例もあった。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1986cc 2 4速MT フロア FR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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