マセラティ メラク

1972年1月~1982年1月

1972年のパリサロンで発表されたメラクは、その前年にデビューしたマセラーティ初のミドシップスポーツ、ボーラをベースとしたスモールスーパースポーツである。メラクの基本的な成り立ちは、シトロエンSM用にマセラーティが設計した90°V6・4OHC2965cc・190PSユニットを、補機類もそのまま前後逆にして、ボーラ用モノコックのエンジンベイに搭載したものである。'70年にショーデビューを果たしたランボルギーニ・ウラッコの影響もあってシート配置は2+2とされていたが、それは縦置きされたV8よりも前後長の短いV6ユニットを搭載した分、空いたスペースに+2シートを押し込んだもの。ボディの前半部はボーラをややシンプルにモディファイした程度でほぼ共通だが、後半部はボーラのファストバックに対しメラクはほぼ垂直に切り落とされたノッチがつけられ、より広い後方視界を確保していた。ただしルーフラインから連続し、テールに及ぶバーが左右に取り付けられているため、視覚的にはボーラと同じくファストバックに見えるようになっている。これらのモディファイももちろん、ボーラのオリジナルデザインを手掛けたイタル・デザインの手によるものである。また、姉妹車ボーラと同様、当時の親会社シトロエンのハイドロニューマティックの技術がブレーキなどに導入されるが、更にメラクではステアリングにもシトロエン式のセルフセンタリングまで付いたパワーアシスト・システムが、これもシトロエンSMから流用された1本スポークのステアリングホイールごと流用され、よりシトロエン色の強いモデルであったことをうかがわせる。ところで、ライバルのウラッコやディーノ308GT4よりもかなり低いパワースペックは商品力不足に繋がったため、'75年には圧縮比をアップ、キャブレターの大径化などで220PSまでチューンアップ、245km/hのマキシマムスピードをマークするSSに進化する。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 2965cc 2 5速MT MR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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