ファミリア（プレスト）・ロータリーとカペラ・ロータリーとの間に、ロータリー搭載車第5弾として誕生したサバンナ4ドアセダン／2ドアクーペは、1971年9月に発売。やや遅れて翌72年1月に追加されたのが、このサバンナ・スポーツワゴン。この頃、我が国でもステーションワゴンへの関心が高まっており、特にスポーツワゴンにはロータリーエンジンが最適のパワーユニット、ということから実現した。兄弟車グランド・ファミリアの5ドアバンとボディ基本を共用し、491cc×2の2ローター10A型REを搭載、内外装をサバンナGRとしたもの。比較的抑揚の激しいセダン／クーペと比べればワゴンはおとなしい成り立ちだが、テールゲートに木目プリントシールを貼り、ステーションワゴンらしさをアピールしていた。1973年6月のマイナーチェンジでフェイスリフトを実施。その翌月には50年排ガス規制適合のAPを追加したが、こちらは573cc×2の12A型REへと換装し、排ガス対策によるパワーダウンを補っていた。1974年11月は燃費とドライバビリティーを改善し、12A型REに統一。1975年10月には51年排ガス規制に適合しつつ、フェイスリフトなどを実施。ロータリーエンジンのパワフルさにシャシーが追いつかないとか、大食らいだのと言われもしたが、スポーツワゴンのはしりは役目を終えて、この1世代で終了した。

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