メルセデス・ベンツ 300E

1984年1月~1995年1月

1984年に登場したミディアムクラスW124 シリーズは、メルセデス・ベンツの最もコンパクトなモデルとして1975年に登場したW123の後継モデルである。シリーズ名が変更になったのは、1983年にこのW123よりもさらに小型な190シリーズが発売されたため。当時のチーフデザイナーであるイタリア人のブルーノ・サッコによるエクステリアデザインは、W123の曲面を活かしたものとは異なり、積極的にエッジを効かせたものになっている。最も標準的なサイズのセダンとして世界中にデリバリーされたミディアムクラスのラインナップは多岐に渡り、まず1984年に200(2リッター4気筒)、230E(2.3リッター4気筒)のガソリンエンジン2モデルと、200D(2リッター4気筒)のディーゼルエンジンの計3モデルが設定された。翌1985年には、260E(2.6リッター6気筒)、300E(3リッター6気筒)のガソリンエンジン、250D(2.5リッターターボ 5気筒)、300D(3リッター6気筒)のディーゼルが追加され、基本的なラインナップが完成した。さらに1986年には300DT(3リッターターボ6気筒)が加わる。各モデルとも、輸出先国の需要に合わせて5速MTまたは4速ATのトランスミッションと組み合わされた。1987年には、メルセデス・ベンツにとって乗用車初の4WDシステムが登場する。4マチックと呼ばれるこの4WDシステムは、路面の状況に応じ、1-後輪駆動、2-前後比35:65の4WD、3-駆動配分50:50のセンターデフロック状態、4-さらにリアデフロックという、4つのモードを自動的に切り替えるもの。4マチックは、260E、300E、300TDにオプションとして設定された。その後、1991年にポルシェに開発の一部と生産を委託した500E(5リッターV8)が、1992年に北米市場で人気のレクサス(トヨタ・セルシオ)を牽制するべく登場した420E(4.2リッターV8/日本仕様のモデル名は400E)、1990年にはDOHC24バルブヘッドを持つ300E-24(3リッター6気筒)が登場し、モデルバリエーションを充実させていった。W124シリーズにとって1993、1994年と続く2年は、大きな変更が行なわれた年である。まず1993年には、ディーゼルと4マチックを除くすべてのモデルのエンジンがDOHC化され、排気量も変更された。230E(2.3リッター4気筒)、280E(2.8リッター6気筒)、320E(3.2リッター6気筒)と呼ばれるこれらのモデルは、翌1994年に大幅なフェイスリフトを受け、モデル名もミディアムクラスからEクラスへと変更。各モデルのネーミングもE220、E280、E320、E420(日本仕様モデル名はE400)、E500と変更され、1995年まで生産された。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 2962cc 4 5速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

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