79年9月、7年振りに生まれ変わった2代目Sクラス。オイルショックにはじまる自動車を取り巻く環境の変化によって、大型高級車といえども経済効率、すなわち燃費の向上が命題とされた。そのためホイールベースは70~110mmも延長されたにもかかわらず、全幅は50mm狭められ前面投影面積を減少、前後のウインドーは寝かされた結果、Cd=0.36という優れた空力特性を実現。また車重はボディだけで52kg、エンジンを含めた全体では最大120kgも軽量化された。パワーユニットは280S/280SE用が先代から引き継いだ直6DOHC2746ccだが、380SE/SELおよび500SE/SEL用のV8は旧350と450のそれを拡大、アルミブロック化したもの。前者は3818ccから218PS、後者は4973ccから240PSを発生する。ダイムラー・ベンツ自身が、380/500は先代350/450の発展型ではなく、それぞれ450/450 6.9の後継と主張したとおり、性能数値はそれに近い。先代にあった450SEL6.9は消滅した。シャシーは基本的に先代から踏襲するが、450SEL6.9に絶妙な乗り心地をもたらしたハイドロニューマティック・サスペンションがSELに限りオプション設定された。またABSは全モデルにオプションで付く。85年には直6SOHC2.6リッターエンジンを積む廉価版の260SEを追加。また280は3リッターに、380は4.2リッターにそれぞれエンジンが増強され、さらにV8・5.6リッターを搭載した最高級版の560SE/SELも登場した。2代目Sクラスは結局12年という長寿命を保ち、91年にモデルチェンジされる。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 4973cc | 4 | 4速AT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。