ダイムラー・ベンツおよびドイツの威信をかけて開発され、1963年のフランクフルトショーでデビューした大型高性能車。グロッサー・メルセデスの再来と呼ばれ、文字どおりその時点における技術の粋を集めた“路上でもっとも速く、安全かつ豪華な乗物”だった。頑丈なモノコック構造の4ドアボディには、ホイールベース3200mm/全長5540mmの5/6座リムジーネ(サルーン)と、3900mm/6240mmで7/8座のプルマン(リムジン)があり、注文に応じて6ドアのプルマンやランドーレット(ルーフ後半が開閉可能なソフトトップ)などが造られた。パワーユニットは9.0の圧縮比とボッシュの燃料噴射によって、250PS/4000rpmと51.0kgm/2800rpmを発生する新設計のV8SOHC6332ccで、伝統のフルイドカップリング+遊星歯車による4速ATが組み合わせられる。サスペンションはメルセデスの公式どおり前ダブルウイッシュボーン、後ろシングルジョイント、ローピボットのスウィングアクスルの全輪独立だが、自動車高調整装置付きのエアスプリングが採用された。その巨体と豪華な装備ゆえ車重はリムジーネで2470kg、プルマンで2640kgにも達したが、最高速度205km/h、0-100km/h加速9.7秒(いずれもリムジーネ)というスポーツカー顔負けの性能とハンドリングを示した。他のモデルが新世代に生まれ変わったなかで600だけはほとんど変わらず生き永らえたが、70年代後半には受注生産となり、81年に18年に渡る生涯を閉じた。総生産台数はリムジーネ、プルマンあわせて2700台未満であった。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 6329cc | 4 | 4速AT コラム | FR | 6 | - | - |
(名称なし) | - | 6332cc | 4 | 4速AT フロア | FR | 6 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。