ブリティッシュ・ライトウェイトスポーツカーの代表格に挙げられる傑作。MGA1600マークIIに代わって1962年にデビューして以来、様々なマイナーチェンジや仕様変更を施されつつ、最終的には1980年まで生産されるロングセラー、そしてシリーズ合わせて50万台以上が生産される大ベストセラーとなった。MGA時代のフレーム付ボディに代わってミジェット／ヒーレー・スプライトで実証されたモノコックボディを採用。サイズはAより拡大されたが、車両重量はほぼ変わらなかった。そのスタイリングには、当時BMCと関係の深かったピニンファリーナの影響も感じられるが、公式にはデザイナーの名は明かされていない。搭載されるBMC・Bタイプ4気筒OHVユニットは、相変わらずの3ベアリングのまま、MGA時代から更に拡大されて1798cc、95PSとされた。'65年には＋2シートとリアハッチゲートを備えたスタイリッシュなクーペ、MGB・GTが追加、従来のオープン版は“トゥアラー”と呼ばれることになる。また'66年にはBタイプユニットが遂に5ベアリング化され、次いで'68年には変速機がフルシンクロ化、同時にオーバードライブやオートマチックも選択可能になった。更に'67年にはヒーレー3000のエンジンを流用したMGC／MGC・GT（'69年に生産中止）、'73年にはローバーV8エンジンを搭載したB・GT・V8と、次々とバリエーションが追加される。デビュー30周年の'92年には、B・GT・V8以来のローバー製V8ユニットが搭載されたMG-RV8として、限定生産ながら復活を遂げた。

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