1940年の秋にアメリカン・バンタムの手によって生を受けたこの小型万能車は、第二次世界大戦中にアメリカ軍をはじめとする連合軍兵士の有能な足となった。戦後もその機動性と多用途性は高く評価され、荒廃した国土の復興や開発のためになくてはならない存在となっていた。三菱はウィリスからライセンスを取得して、1953年から国産化を開始した。70年代初頭のラインナップはウィリス直系のベーシックタイプJ3R、ロングホイールベースのJ20、それのメタルトップ版のJ20C、さらに長いホイールベースを持つ幌型のJ32、ワゴンタイプのJ34型(以上ガソリンエンジン)と、それのディーゼル版のJ54/J24/J24H/J44/J36の10車種だった。パワーユニットはJ3R/J20/J20C/J32がウィリス設計の直4Fヘッドの2199cc(JH4型)、J34が三菱設計の直4OHV2315cc(KE47型)で、ディーゼルは全車2659cc(4DR5型)を積んでいた。73年3月にはワゴン以外のガソリンエンジンもKE47型に換装されるが、翌74年には早くも直4SOHC2.4リッターの新世代エンジン(4G53型)に換えられる。75年8月には4気筒SOHC2リッターユニット(4G52型)を搭載したガソリン・ジープ初の4ナンバーモデルであるH-J58が登場。77年にはJ50系のトレッドや全長が拡大され、ワイドボディとなった。その後82年のパジェロの登場を機に販売台数は減少の一途を辿り、86年からはターボディーゼル搭載モデルのみが細々と造り続けられたが、1998年、ついに45年に及ぶ三菱ジープの歴史は閉じられた。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
J20C | - | 2199cc | 2 | 3速MT フロア | パートタイム4WD | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。