モーリス マリーナ

1971年1月~1980年1月

71年4月に登場した、オーソドックスなFRレイアウトを採るファミリーサルーン。59年に登場したミニ(ADO15)以来、ADO16、ADO17とエンジン横置きのFF化を進めてきたBL(旧BMC)のラインナップにおいては異端の存在に映るが、71年限りで生産中止されたオックスフォードの市場を受け継ぎ、フォード、ボクスホール、クライスラーなど、コンベンショナルな機構を有するアメリカ資本系ブランドに対抗すべく生まれたモデルといえる。ADO16よりふたまわりほど大きなボディは、4ドアサルーンと2ドアクーペの2種で、後に5ドアワゴンが追加された。フロントに置いて後輪を駆動するパワーユニットは直4OHV1275cc・60PS、1798cc・84PS、および後者をSUツインキャブで94.5PSまでチューンした高性能版の1800TC用の3種。ギアボックスはいずれも4速MTフロアが標準で、オプションで3速ATが用意されていた。サスペンションは前ウィッシュボーン/縦置きトーションバーの独立、後ろが半楕円リーフのリジッドとオーソドックスそのもので、ブレーキは1800のフロント以外はドラムで、サーボは付かなかった。75年10月にはマイナーチェンジを受けマリーナ2に発展。不評だったハンドリングの向上が図られ、ブレーキは全モデルがディスク/ドラム標準となるとともに、ダッシュボードも大きく変更された。外観では従来1300と1800でデザインを異にしていたフロントグリルが、1800系のものに統一された。また1800TCは4ドア版がHLに、クーペ版がGTに名称が改められ、上級モデルのGT/HL/スペシャルではノーズに2個のハロゲンランプが組み込まれ、ルーフはビニール張りとなった。77年にサルーンに1.5リッターディーゼルユニットを追加したのち、78年9月には古くなった1.8リッターエンジンをOシリーズのSOHC1.7リッターに換装、バンパーを強化してエアダムを新設するなど内外装のフェイスリフトが行なわれた。80年、モーリス・イタルに後を譲り姿を消す。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1798cc 4 4速MT フロア FR 5 - -
1.8TC - 1798cc 2 4速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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