71年8月に登場した4代目ブルーバードだが、いわばコロナに対するコロナ・マークIIのように、先代510よりひとまわり大きなボディを持つ。ロングノーズ、ショートデッキのプロポーション、柔らかなラインで構成されたボディは4ドアセダン、従来のクーペに代わる2ドアハードトップ、5ドアワゴンの3種で、2ドアセダンが消滅したこともひとクラス上の車格に昇格した証拠といえる。4輪独立懸架の足回りやパワートレーンは、510で実績のあるメカニズム踏襲したもので、エンジンはSOHCの1600（L16）と1800（L18）の2種。1600にはシングルキャブ／ツインキャブの2種、1800にはシングルキャブ／ツインキャブ／電子制御燃料噴射（EGI）の3種のチューンがあり、ツインキャブおよびEGIはSSS系に積まれた。72年5月に1800SSS系に5速MT車を追加し、8月にはマイナーチェンジを実施、1600にもEGI装着車をラインナップ。翌73年8月のマイナーチェンジに際しては、ホイールベースとノーズを延ばし、直6SOHCのL20ユニットを積み込むという、スカイラインGTと同じ手法で造られた2000GTが加わる。1600／1800とは異質の派手なマスクを持ち、シングルキャブのGTとツインキャブのGT-Xの2種がセダン／ハードトップ双方に用意されていた。75年から76年にかけて50年～51年排ガス規制対策がなされ、76年7月にはフルモデルチェンジされる。

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