古典的なオープン2シーター・スポーツカーの「フェアレディ」から一気にモダナイズされて、1969年11月（発表は10月）にデビューしたのがクローズドボディの「フェアレディZ」。しばらくは2シーターのみだったところへ、1974年1月に追加設定された新ボディバリエーションが、4人乗りの2by2。後席を生み出すためにはホイールベースを＋300mmの2605mmへ、全長は＋310mmの4425mmへと延ばし、全高寸法は＋10mmの1290mmへと高めた。スタイリング上はルーフを後方まで少し延長したラインと、リアサイドウィンドウの形状が2シーターとは大きく異なる。＋2のリアシートはセミバケット形状で、深く沈んだ姿勢で座った。エンジンは全車共通の直列6気筒SOHC、L20型1998ccのツインSUキャブレター付125psを搭載。なお、排ガス規制対策を機にツインカムの高性能版「Z432」のみならず、「240Z」も1973年で終わっていた。1975年9月、50年排ガス規制適合化のためキャブレターからEGI（電子制御燃料噴射）仕様の130psに変わり、続いて1976年7月は51年規制に適合化。ここで豪華仕様のZ-Tグレードを新設。1978年8月、2シーター／2by2ともに2世代目に一新された。

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