バネット・コーチから派生したひと回り大きな上級モデルがバネット・ラルゴで、1982年9月に新発売。こちらはサニー／チェリー／ダットサンと、販売系列別に最初から3姉妹車の設定（バンもあり）。人気のバネット・コーチと、キャラバン／ホーミー・コーチとのギャップを埋めつつ、さらにワンボックスワゴンの拡販を目指したもの。既存のバネットに対しては車体幅を90mmワイドに拡幅し、居住空間を広げつつ走行性も向上。同時に装備類をより豪華にした。フロントシートは全グレードがセパレート。2列めの回転対座シートはもちろん標準だが（LXを除く）、トップグレードのグランドサルーンでは、セカンドシートもアームレスト付セパレートにしたリムジンシートを採用（乗車定員は8→7人へ）。もうひとつ、テールゲートのガラス部分だけも開閉できる、ガラスハッチを取り入れたことが特徴的。バンパーを強化してボディ全長寸法をわずかに伸ばし、デザインにも手を加えて洗練させた。搭載エンジンは2000ccのみだが、Z20型ガソリン版のほか、2000ccのLD20型ディーゼルおよびLD20-T型ディーゼルターボ版も用意。1984年6月には一部変更しパノラマルーフを追加。1986年5月には初のフルモデルチェンジで次の世代に移った。

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