1969年8月にトラック／ライトバン／ルートバン／コーチというラインナップでデビュー。ワゴンは、カタログで「新しいタイプのレジャーカーを目指した」と謳われた。1970年9月から一旦チェリー・キャブへと車名変更したあと、1975年1月に再びサニー・キャブの名で復活。並売されるチェリー・キャブとはラジエターグリルやエンブレムなど、ディテールが異なる程度の姉妹車で、基本的には同一のモデルだが、サニー・キャブはサニー店系列の専売モデルである。運転／助手席の真下に搭載されるエンジンはサニー・セダン／クーペと共用する直列4気筒OHVの名機A型ユニット、コンベンショナルに後輪を駆動した。当初は1000cc・56psのみの設定だったが、ライバルのライトエース登場に対応して1200cc・68ps版にアップされる。当時の日本製ワンボックスはスラントノーズが流行していたが、スクウェアな箱の四隅にホイールを取りつけたようなプレーンかつモダーンなスタイリングは却って個性的で、結果的に長いモデルレンジを可能とした。1978年11月、サニー・バネットに発展する。写真は1969～70年コーチ。

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