73年8月、8年ぶりにモデルチェンジした4代目カデット。ボディは一新され、足回りも改良されたが、その性格は歴代モデルと何ら変わることなく、徹底的にコンベンショナルで、実用に徹しながらも時流に即した小型大衆車だった。またGMのグローバルカー構想(Tカー・プロジェクト)の中核をなすモデルとして開発され、ボォクスホール・シェベェット、シボレー・シェベェット、いすゞジェミニといったグループ内の兄弟車とボディを共有していた。ウェストラインを低く、ウィンドー面積を大きくとったシンプルなボディは2/4ドアセダン、クーペ、3ドアワゴン(キャラバン)の4種。パワーユニットは旧型から受け継いだ直4OHV1196ccで、ノーマル(52PS)とS(60PS)の2種のチューンがあり、ほかに税制対策として993cc・48PSが用意された。サスペンションは前がダブルウィッシュボーン/コイルとなり、後ろは従来どおりパナールロッド付きの4リンク/コイル。75年5月にはすでにヴォクスホール版に存在していた2ドア+テールゲートのハッチバックセダンをシティの名で加え、同年秋には高性能バージョンのGT/Eが登場。これはクーペボディにマンタGT/E用の直4SOHC1897cc・105PSを積み、足回りを固め、内外装にスポーティーな装備を施すというかつてのラリーカデットの文法に従ったモデルで、77年にはエンジンを1979cc115PSに強化したGT/E2に発展。さらにGT/E2の装備を簡素化し、1.6/2リッターユニットを搭載した“オペルラリー”(カデットは付かない)もあった。また76年3月には2ドアセダンをベースに、取り外しできるルーフと折り畳み式リア・ウィンドーを備え、オープンエア・モータリングが楽しめるアエロが加わった(78年終了)。79年秋にモデルチェンジしてFFの5代目となる。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1.2S | - | 1196cc | 4 | 4速MT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。