1978年から1987年に至るグランプリの系譜は、ポンティアックにとって最後のインターミディエイトスポーツというべきものだった。シャシーコンポーネンツは熟成に熟成を重ねたホイールベース108.1インチ。これは前年までは116インチだったものの縮小版である。ボディバリエーションは2ドアクーペのみ。グレードはベースモデル、LJ、SJの3種で構成されていた。標準エンジンは231CI/Cubic Inch V型6気筒OHV（105PS）／ベースモデル、301CI V型8気筒OHV（140PS）／LJ、301CI V型8気筒OHV（150PS）／SJ。LJ用ユニットはベースモデルのオプション、SJ用ユニットもベースモデルではオプション装着することができた。またLJとSJには305CI（145PS）を搭載している仕様もあった。この後、グランプリは1981年に内外装を全面変更、その後もグレード名やディテールに小変更を加えながら生産された。ビッグマイナーチェンジがあったのは1986年。この年リアウィンドーをバブル形状としリアスポイラーを装着したエアロクーペが加わった。このモデルはNASCARウインストンカップのホモロゲ取得を目的とした空力スペシャルであり、シボレー・モンテカルロSSエアロクーペと同じキャラクターだった。ある意味、マッスルカーが復活したモデルに相当していたのが1986年と1987年のエアロクーペである。

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