ポルシェ 356/2

1948年1月~1951年1月

現代でも名車の誉れをほしいままにするポルシェ356は、第二次大戦前からフェルディナント・ポルシェ博士が理想としてきた、新時代のスポーツカーを具現化したものといえよう。開発当時、戦犯としてフランスに軟禁状態になっていた博士に代わって、実際に設計作業に当たったのは、カール・ラーベやエルヴィン・コメンダ、そして博士の長男フェリー・ポルシェなど、博士の片腕として活躍を始めていた優秀な若手エンジニアたちだった。1948年冬から、当時のポルシェ設計事務所が居を構えていたオーストリアの小村、グミュントで仮生産が開始、フォルクスワーゲンのブロックを流用した1100ccエンジンを搭載するアルミ製クーペが50台のみ、手作りで製作された。また、カブリオレはスイスの小カロッツェリア、ボイトラーで6台のみ製作された。共に’49年春のジュネーブショーで発表されている。’50年からは西ドイツ(当時)、シュトゥットガルトのコーチビルダー、ロイター社の工場の一角を借りて、本格的生産が開始された。エンジンは、モータースポーツのクラス分けを意識して、グミュント時代の1134ccから、1100ccクラスに収まる1086ccにスケールダウンされている。ボディも、グミュント時代の完全ハンドメイドのアルミからスチール製に改められてプレス型も併用、小規模ながら生産ラインも使用された。ボディタイプはグミュント時代と同様、クーペとカブリオレの2種だが、このモデルからカブリオレも同じ工場にて生産されるようになった。’51年には、のちに最強のコンペティターとなるル・マン24時間レースに歴史上初のエントリー、見事1100ccクラス優勝を果たしている。写真はグミュント。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1131cc 2 4速MT フロア RR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

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どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

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