ポルシェ 550スパイダー

1955年1月~1956年1月

太い鋼管を組み合わせた専用設計のフレームのミドシップに、4カムシャフト(バンク当たりDOHC)の高性能パワーユニットを搭載する市販レーシングスポーツ。1950~51年頃にフランクフルトのVWディーラー、ヴォルター・グレックラーが自主的に製作、国内レースで目覚しい活躍をみせた356ベースのミドシップ・スパイダーに啓発され、ポルシェ自身が製作することとなった。まず’53年のル・マン24時間レースに、356-1500S用のOHVを搭載したプロトタイプを出走させて1500ccクラス優勝を収めたのち、’53年のパリサロンにて正式デビュー。そして’54年からカスタマー向けのデリバリーが開始された。エンジンは4OHCのほかにツインイグニッションやドライサンプを備える上に、ベアリングはすべてローラーベアリングとされる。従って、クランクは有名なヒルト製の組立式とされるなど、現代の目で見てもやや過剰なほどに精密を要する設計である。100台ほどが生産されて、純粋なレース用としてだけではなくロードゴーイングカーとしても世界各国のエンスージアストの寵愛を受けた。最も有名なエピソードは、伝説の俳優ジェームス・ディーンも550スパイダーを愛用し、彼の生命を奪ってしまった交通事故の時にもこの車に乗っていたことであろう。翌’55年には、フレームを本格的なチューブラーとすることで40kgを超える軽量化に成功した、550RSスパイダーへと進化を果たす。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1498cc 2 4速MT フロア MR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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