1963年秋の誕生から97年9月にモデルチェンジされるまでの34年間、たゆまぬ改良を受けながら第一線にあり続けた量産スポーツカーの最高傑作。リアに積まれた空冷SOHCフラット6ユニットが生涯を通じて変わらぬ特徴だが、69年8月に登場した70年型では発表以来の2リッターユニットが2.2リッター(2195cc)に拡大されていた。チューンはベーシックなキャブレター仕様の911Tが125PS、インジェクションを採用したEが155PS、同じくインジェクション装着の高性能版Sが180PSであった。ギアボックスはTには4速MTまたはスポートマティックと呼ばれる4速セミAT(5速MTはオプション)、Eには5速MTまたはスポートマティック、Sには5速MTのみが用意された。足回りはフロントがマクファーソンストラット/トーションバー、リアがセミトレーリングアーム/トーションバーの4輪独立、ブレーキは4輪ベンチレーテッドディスクである。2+2のモノコックボディは標準のクーペと着脱式トップを備えたタルガが全モデルに用意された。72年8月には年々厳しくなる排気規制に備えて、全車排気量を2.4リッター(2341cc)に拡大、チューンは140/165/190PSとなった。同時にホイールベースを3cm延長、エンジンオイル注入口をリアフェンダーに移し(翌73年には再びエンジンルーム内に戻された)、エンジンフードグリルを艶消しの黒に変え、フロントバンパーからオーバーライダーが消えるなどの変更を受けた。またSには(翌74年にはEにも)エアダムスカートが付いた。73年には356時代の最高性能版に与えられていた“カレラ”の名がカレラRS2.7として復活、軽量化されたボディに2687cc・210PSユニットが搭載された。外観上は新デザインの鍛造アルミホイール、大型のエアダムやエアスポイラー一体型のFRP製エンジンフードなどで容易に識別可能である。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 2195cc | 2 | 5速MT フロア | RR | - | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
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