1974年に発表された5のスポーツバージョン。8ゴルディーニなどの系譜を受け継ぐモデルだが、名称はエンジンのチューニングを担当したゴルディーニではなく、クルマ全体の開発と生産を引き受けたアルピーヌに変わった。ただし英国ではクライスラーUKがアルパインという名前のモデルを販売していたので、従来どおり5ゴルディーニと呼ばれている。エンジンはルノーがボルボの小型車用として開発した1400ccの直列4気筒OHVで、普通の5とはブロックから別物である。これをシングルキャブレターのままチューニングして93PSをマークしていた。ギアボックスが5では初めて5速となったことも特徴。サスペンションは低く固められ、ホイールはアルピーヌA310と同じデザインのアルミがおごられた。ボディはフォグランプ内蔵のエアダム一体フロントバンパー、サイドストライプで武装。室内はA310と同じステアリングホイール、フロントシートが目についた。その後'81年には高性能化が進むライバルに対抗してエンジンにターボを装着。パワーは110PSにまで跳ね上がった。1984年に現役を退いている。

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