ローバーの傑作サルーン、P6シリーズの始祖として1963年にデビュー。世界的レベルからは立ち遅れの傾向が強かったイギリスの中型サルーンを、トライアンフ2000シリーズなどと共に刷新した記念碑的モデルでもある。しかし、強固な剛性やボディ内外の高品質なフィニッシュなど、“スモール・ロールス・ロイス”とまで形容されたローバーの良き伝統はしっかり継承されている。極めてモダーンでありながら、同時にブリティッシュサルーンの伝統的イメージも色濃く残した魅力的なモノコックボディは、当時ローバーに所属していた名スタイリスト、ウィリアム・タウンズの手によるもの。同じミドルクラスの前任者、P4系の80から比較すると、その全高は実に24cmも低められている。高剛性で仕上げの良い分、サイズの割にはかなりのヘビー級で、ステアリングの重さが数少ない欠点の一つとされた。エンジンは新設計のSOHC4気筒1978ccで90PSを発揮したが、アンダーパワーとの評価に応え'66年にはSUキャブを2基にし、103PSまでチューンアップした“TC”も追加された(これにより従来モデルはSCと呼ばれる)。フロントサスペンションはコイルスプリングを水平に寝かせた独特のトランスバースリンク、リアにはド・ディオン・アクスルと、量産サルーンとしては非常に凝った形式が採用された。'77年、後継車SD1シリーズに追加された廉価版、2300/2600に後を譲る形で、14年に亘る長いモデルライフを終えた。写真・データとも64年。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1978cc | 4 | 4速MT フロア | FR | 4 | - | - |
TC | - | 1978cc | 4 | 4速MT フロア | FR | 4 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。