BLの新時代を担うべく、9500万ポンドという英国産業界としては未曾有の投資と7年に及ぶ開発の結果、76年6月にデビューしたローバーの高級サルーン。コードネームはSD1といい、P6と呼ばれた旧3500に代わってBL内ではジャガー・サルーンに次ぐ高級車市場を受け持つとともに、英国に外貨を獲得する使命を帯びて誕生した。基本的な設計思想は先代のP6のそれを新時代に合わせ翻訳したものだが、ボディにはこのクラスとしては珍しく4ドア+テールゲートのハッチバックレイアウトが導入された。構造的にはスケルトンを持つP6とは異なり、一般的なモノコックで安全性向上のために剛性が重視され、防錆対策も徹底されていた。空力特性を重視したスタイリングは広いグラスエリアを持ち、イギリスの高級車としては大胆なラインを打ち出していた。サスペンションは水平コイル/ド・ディオンというP6系よりむしろコンベンショナルな設計となり、前マクファーソンストラット/コイル、後ろセミトレーリングアーム、ワッツリンク/コイルの全輪独立を採用。ダンパーはセルフレベリング式となり、自動的に車高を一定に保つ。ブレーキはリアがインボードの全輪ディスクだったP6より一般的なサーボ付きディスク/ドラムとなったが、ステアリングはローバーとして初のラック&ピニオンが採用された。エンジンは旧3500系のV8OHV3528cc・155PSを改良して搭載、ギアボックスはBW製3速ATが標準で新設計の5速MTがオプション。77年秋には直6SOHCユニットを積んだ2300/2600を加え、79年夏には内外装を一段と豪華にしたV8Sモデルが加えられた。80年9月には初のフェイスリフトを受けるとともに、最上級車種はV8Sに代わってバンデン・プラとなる。86年までに約3800台が生産された。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 2597cc | 5 | 5速MT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。