独自の設計思想を貫くサーブは、その技術力などに高い評価を得ていたが、時代の要請による環境、安全性といった問題と取り組まなければならない時代に入っていた。特にサーブにとって大きなマーケットになっていたアメリカの衝突安全基準は、最早99のボディでは如何ともし難く、新たなるモデルの登場を迫られていた。95/96から99へと上級化を進めてきたサーブは、アメリカのマーケットに対してさらなる上級化を考えて、99をベースとして新シリーズの開発を行なった。基本的な構造をあまり変えることなく、アメリカの衝突安全基準のためにフロントを伸ばすことで対応、インテリアは一新され上級マーケットのために大幅にクォリティーを高めデザインも新しいものとなって、1978年に900としてデビューする。エクステリアは一部モダナイズされたものの、内容は99と同じ構成であったから、エンジンも含めてあまり変わるところはなかった。だが、当初の3/5ドアハッチバックに4ドアのノッチバックセダンを加え、APCと呼ばれるターボエンジンの電子制御システムや、新設計のエンジンへの換装など絶えずリファインされて、サーブを代表するモデルへ成長していく。その後もDOHC16バルブ化、ターボのインタークーラー増設、ボディのバリエーションにも2ドアのハッチバックセダン、コンバーチブルの登場、他にも細かい意匠変更などを受けて、1993年に発表される新しい900シリーズに取って代わられて、基本となった99から数えると、25年を越える長いモデルライフに終止符を打つのだった。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1985cc | 2 | 3速AT | FF | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。