1970年代の後半、サーブは新しいシリーズの開発をしていたが、自力での100%新開発は経済的に無理で、当初予定していたボルボとのコラボレーションが破綻した後、提携をしていたイタリアのランチアと共同開発をすることになった。ボディもイタル・デザインに委ねられたこのニューモデルは、シャシーとドアパネルをランチア・テーマと共有する。このプロジェクトは後にフィアットとアルファ・ロメオが加わって、“クアトロ・プロジェット(4プロジェクト)”と呼ばれるようになる。実際にはランチアより早く`85年に発表された“9000”は5ドアのノッチバックで、サーブのフラッグシップと呼ぶに相応しい内容を備えていた。エンジンは同じ'85年モデルから900にも積まれた新開発のインタークーラー付ターボチャージャー16バルブエンジンの“9000ターボ16”である。後にノーマルアスピレーションの16バルブ、9000i16が追加。'87年からはターボが水冷式となり、'88年には4ドアセダンが9000CDとしてデビューする。1990年モデルからはターボモデルが2.3リッターに排気量をアップ。ターボなしが2.0リッターだけとなる。バリエーションにはアメリカのタラデガで行なわれた高速耐久走行で世界記録を多々達成したことの記念モデル、その名も“9000ターボ16Sタラデガ”がある。サーブはこの後、アメリカ資本のGMと合弁、'92年モデルには“9000CS”というニューモデルが登場、CDとCSというラインナップになっていく。写真はターボ16。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ターボS16タラデガ | - | 1984cc | 5 | 5速MT フロア | FF | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
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保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。