クライスラー本体の不振によって78年8月にプジョーに売り渡されたクライスラーUKとクライスラー・フランスは、79年夏から双方に由緒あるブランドであるタルボットを名乗った。80年からは社名もTALBOT MOTOR Co. Ltd.に変更された。かつてのブランドネーム(姓)であったサンビームを車名(名)とするこのモデルは、その3年前の77年7月にクライスラーUKの浮沈をかけて登場した小型大衆車で、76年に生産中止となったヒルマン/サンビーム・インプの市場を受け継いだ。形態的には当時の大衆車の規範にのっとった3ドアハッチバックだが、早急かつ安価に新型車を造らねばならなかったため、フロアユニットはアべンジャーのそれを短縮したもの。すなわち駆動方式はFFではなくオーソドックスなFRであった。当初のパワーユニットはインプ用を拡大した直4SOHC928cc・43PSと、アベンジャーと共通の直4OHV1295cc・60PS/同1598cc・80PSの3種。サスペンションは前マクファーソンストラット/コイルの独立、後ろ4リンク/コイルのリジッドである。79年秋には1.6リッターユニットをツイン・ウェバーなどで100PSに強化したTiと、ロータス製の直4DOHC16バルブ2172cc・150PSユニットを搭載したホットバージョンの“ロータス”が追加された。また前述したように社名の変更によって車名がタルボット・サンビームとなり、往年のサンビーム・タルボットとは「姓」と「名」が逆転するという皮肉な現象が起きてしまった。82年2月、FFのサンバの登場で使命を終え姿を消すこととなる。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 928cc | 3 | 4速MT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。