成熟した現代のわが国自動車界ではすっかり定着し人気も高い各種ワゴンだが、まさに発展途上にあった1960年代、いち早く誕生したステーションワゴンがコロナ・ファイブドア・セダン。1964年9月に生まれ変わって3世代目となっていたコロナ・シリーズに、7月の2ドアハードトップに引き続き、1965年11月(発表は10月)から加わった新ボディバリエーションだった。まだレジャーユースのワゴンというものが一般化していない時代に、クラウン・カスタムに続き、ワゴンを新設したもの。この当時は「まるでライトバンのようだ」と揶揄されることがあり、それを避けるためリアエンドに傾斜をつけた“ファストバック”スタイルとしたことが大きな特徴点であり魅力点といえた。“国産初のファストバック”の座は、この直前に登場した三菱コルト800に譲ったものの、コロナの方はテールゲートを有したことで優っていた。搭載エンジンは直列4気筒OHVの2R型1490cc・70psで、2速ATのトヨグライドも選べた。1966年6月にはマイナーチェンジを実施。しかしながら、まだまだ未成熟の国内市場では時期尚早ということで、1968年にはラインナップから外れており、ワゴンの魅力は理解されることなく短命に終わってしまった。写真はグリル変更を受けた1966年6月以降のモデル。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ファイブドア・セダン | - | 1490cc | 5 | 3速MT コラム | FR | 5 | - | - |
ハードトップ1600S | - | 1587cc | 2 | 4速MT フロア | FR | 4 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。