1962年10月(9月発表)に登場した近代化ボディの2代目クラウンに、やがて定番エンジンとなる新開発の直列6気筒SOHC・M型系ユニットが搭載されたのは1965年11月(10月発表)からだが、この時、デラックスとともに新設されたグレードが「S」。それまでのクラウンといえば法人需要やタクシー用途がほとんどで、個人ユーザーはまだ少なかった。そんな時代に突如登場したクラウンSは、初のスポーティーな高級パーソナルカーというのが売り。翌年3月に新設されたオーナースペシャルや、3世代目から始まった「白いクラウン」キャンペーンおよびハードトップ新設などが功を奏して、このあと個人ユーザーは急速に増加した。このクラウンSは、1963年9月、1965年7月と2度のマイナーチェンジでフロントグリルを大きくするなどしたボディに、新M型系エンジンを搭載したが、デラックスはシングルキャブレターのM型1988cc・105psだったのに対してSは、ツインSUキャブレターのM-B型125psへとチューンされていた。トランスミッションは標準的な3速マニュアル・コラムシフトではなくて、4速マニュアルのフロアシフト。もちろん前席リクライニング付セパレートシート(ベルト付)の5人乗りであり、丸形メーターにはタコメーターも標準装備。足回りはバネを少し固めて、サーボ付ディスクブレーキも備えた。最高速度は155/150から165km/hに向上。このあとクラウン・シリーズは6気筒車を増やし、1966年11月(9月発表)にもフェイスリフトを行ない、1967年5月にはSのトヨグライド付を設定。そして1967年9月からは3世代目のMS50系に進んだ。
全文を表示する
閉じる
グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S | - | 1988cc | 4 | 4速MT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。