さすがのトヨタも排ガス対策に忙殺されたのか、初代カリーナ／セリカのモデルサイクルは異例に長く、デビューから6年8カ月経過した77年8月になってようやくフルモデルチェンジされた。ボディは先代と同じく2／4ドアセダンと2ドアハードトップの3種で、セダンのスタイリングはセミファストバックから直線基調のノッチバックに改められたが、ハードトップは先代のイメージを受け継ぐ。どちらもボディ外寸は先代とほぼ同様だが、室内およびラゲッジスペースが拡大されるとともに、軽量化が果たされている。パワートレーン、足まわりなどの基本レイアウトは先代から踏襲するが、エンジンは新たに53年規制適合となった1600（12T-U）をはじめ、1800（3T-U）、2000（18R-U）、2000DOHC（18R-GU）に加え、EFI仕様の1600DOHC（2T-GEU）が復活、CVCCライセンスの2000（19R）は消滅した。当初は1600のみが53年規制適合だったが、77年10月には1800も53年規制に適合、次いで78年9月までに全車53年規制をクリアした。79年8月のマイナーチェンジではスラントノーズを採用、ヘッドライトが丸型4灯から角型4灯となって印象を一新。1600、1800のエンジンが改良されるとともに上級車種にパワーステアリングがオプション設定された。81年9月にはフルモデルチェンジされて3代目となる。

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