“30B”の開発コードでかなり以前から噂となっていたトヨタ初の前輪駆動車で、78年8月にようやく発売された。ターセルとコルサは販売店系列が異なる双子車で、フロント/リアエンドなど細部のデザインが異なるのみである。スターレットとカローラ/スプリンターの中間サイズのボディは、短いノッチを持つ2/4ドアセダンとグラスハッチを備えた3ドアの3種で、新開発の直4SOHC、ベルト駆動の1452ccエンジン(1A-U)はメインテナンスがしやすく、ギアシフトの感覚が自然で、自動変速機が装着が容易という理由から縦置きされていた。しかし、トランスミッションとファイナルはエンジンの後ろに一直線上に並ぶのではなく、エンジンの下に配置するという独自の動力伝達方式を採用、初のFFとはいえトップメーカーの意地を見せていた。全長が200mm以上長いカリーナと同じ2500mmのロングホイールベースと、ストロークの長い前ストラット/コイル、後ろトレーリングアーム/コイルの4輪独立懸架によって、国産大衆車には珍しいソフトな乗り心地が特徴だった。が、スターレットとカローラに挟まれて影が薄く、当時のトップアイドルである山口百恵を広告キャラクターに起用するなどしても地味な印象は拭えなかった。79年6月にはマイナーチェンジとともに既に欧州に輸出していた1300を追加、79年8月には1500に3速ATを加えた。80年8月、81年4月とマイナーチェンジされた後、82年5月にフルモデルチェンジされる。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1452cc | 3 | 5速MT フロア | FF | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。