67年9月にデビューした3代目クラウン。初代および2代目によって確立された営業車および法人用としての評価に加え、“白いクラウン”のキャンペーンによって2リッターフルサイズに純オーナーカーのイメージを定着させ、その比率を飛躍的に高めた。フレームは先代のX型から以後20年以上も使われることになるペリメーター型に変更され、4ドアセダンまたは5ドアワゴンボディを載せる。エンジンは先代の途中から加えられた直6SOHC2000が主流となり、低圧縮比型（M-C）／標準型（M）／2バレルツインキャブ（M-D）／SUツインキャブ（M-B）の4種ものチューンをラインナップ、主に営業車向けの直4OHVも1900から2000に拡大（5R）された。トランスミッションも3速MT／4速MT／2速AT／3速ATの4種が用意されたが、3速ATにはコラムセレクトとフロアセレクトの双方を揃える周到さで、細かなグレード設定と合わせて“ワイドセレクション”を謳った。また、アメリカの安全基準項目のほとんどを満たしたこともセールスポイントだった。68年11月にはパーソナル性をいっそう高めたクラス初の2ドアハードトップを発売、69年9月のマイナーチェンジではフロント／リアエンドをリデザインし、セダンのスーパーDXのみ三角窓が廃止された。同クラスにおいて6割以上のシェアを占める成功作だったが、71年2月、3年6カ月でフルモデルチェンジされる。

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