トライデント クリッパー

1969年1月~1978年1月

トライデントはもともと65年のジュネーブショーでデビューしたTVRのプロトタイプで、TVRタスカンのシャシーに、パリのトレヴァー・フィオーレが手掛けたFRP製の2+2クーペボディを架装していた。TVRディーラーのひとつであったT.W.ラストがこのボディの製造・販売権を買い取り、トライデント・カーズを設立して67年から販売開始したのがクリッパーである。性格的には他の多くのスペシャリストスポーツと、AC428やジェンセンなどの豪華GTとの中間を狙ったもので、クラブマンレース用のベースとして、また一種のエキゾチックカーとしての2つの顔を持っていた。オリジナルのTVRトライデントとは異なり、オースティン・ヒーレー3000から流用したシャシーに4.7/4.9リッターの米国フォード製V8ユニットを搭載していたが、69年にはヒーレーの生産中止に伴い、シャシーベースを、トライアンフTR6のXメンバー付きラダーフレームに変更した。サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーン/コイルの独立、ブレーキはディスク/ドラムだった。同じく69年にはクリッパーのシャシー/ボディに英国フォード製V6OHV2994cc・128PSユニットを搭載したベンチューラが追加された。さらに71年には、トライアンフTR6用の直6OHV2498cc・152PSのフューエルインジェクション付きユニットを積んだ、タイクーンも加わった。71年には基本モデルであるクリッパーも、エンジンがクライスラー製V8OHV5562ccユニットに換装された。ギアボックスはクリッパーがクライスラー製トークフライト3速ATのみ、ベンチュラーは4速MT/同OD付き/3速ATの3種、タイクーンは4速マニュアルのみであった。トライデントは74年に生産中止となったが、76年に再びフォード製V8OHV4942cc・140PS、またはクライスラー製V8OHV5898cc・223PSユニットを搭載したクリッパーが復活。だが、結局78年には消え去った。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 5562cc 2 4速MT フロア FR - - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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