1965年秋のロンドンショーでデビュー、翌年1月からデリバリーが開始された。'60年代にヨーロッパの実用サルーンは変革期を迎え、数多くの画期的モデルが誕生したが、このトライアンフ1300もその一つである。また'62年にデビューしたBMC・ADO16シリーズで、FWDのスペース効率を知ったイギリスのカスタマーに向けたトライアンフの回答でもある。ヘラルド/スピットファイア用の4気筒OHV1296ccユニットを前後逆の縦置きに搭載、前端のミッション/デファレンシャルを介して前輪を駆動するというルノー式のFFが採用された。トライアンフが縦置きエンジンにこだわったのは、ヘラルド以来の長所、ハンドルの切れ角を放棄したくなかったからともいわれている。ドライブトレーン以外は'63年発表の兄貴分、トライアンフ2000を忠実に縮小したモデルといえ、モノコックボディから前マクファーソンストラット/後ろセミトレーリングアームの4輪独立懸架に至るまで、極めて類似点が多かった。ボディデザインはもちろんミケロッティに託されたが、これも2000のモチーフを最大限活用し、それをボディサイズに相応しい軽快な雰囲気を重んじてアレンジしている。正式発売された'66年にはカー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。発売後4年間で13万台以上を生産するヒット作となったが、'70年にボディの前後をモディファイ、エンジンを1.5リッターにスケールアップした1500に後を譲ってフェードアウトする。写真・データともに1965年の発表時のもの。
全文を表示する
閉じる
グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1296cc | 4 | 4速MT フロア | FF | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。