旧1300からの発展型として70年8月に登場した前輪駆動の小型ファミリーサルーン。トライアンフ初のFF車として65年秋に誕生した旧1300は、優れた信頼性と経済性、落ち着いたインテリアで人気があり、デビュー以来13万台が生産・販売されてきたが、70年代を迎えるにあたってパワーとラゲッジルームの不足が問題となっていた。その結果生まれたのが1500である。ミケロッティがオリジナルデザインを手掛けた4ドアサルーンボディは、2460mmのホイールベースはそのままに前後のオーバーハングを伸ばし、トランクルームは拡大された。フロントエンドは大きく変わり、左右に2分割されたグリルには1300のシングルに代えてデュアルヘッドライトがつく。ストロークを伸ばして1493ccに拡大され、63PSを発生する直4OHV3ベアリングユニットは、ルノーのようにミッションを前方に向けて縦置きされ、前輪を駆動した。またエンジン、ギアボックス、ファイナルドライブは別々の潤滑系統を持っており、その点もミニをはじめとする旧BMC系のFf車とは異なる。フロントサスペンションは従来どおりダブルウィッシュボーン/コイルの独立だが、リジッドのリアはトレーリングアーム/コイルから4リンク/コイルに変更された。もともと切れの良いことで定評のあるステアリングはラック&ピニオン、ブレーキはサーボ付きのディスク/ドラムであった。室内はインストルメントパネルが2000のそれを模したベニア張りとなった。73年、同じボディのままドライブトレーンをFRに変えた1500TCの登場によって生産を終え、トライアンフの前輪駆動車は消滅した。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1493cc | 4 | 4速MT フロア | FF | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。