トライアンフ ヘラルド・サルーン

1959年1月~1971年1月

'50年代から'70年代にかけて、イタリアン・カロッツェリアのデザインは世界を席捲、欧米はもちろん我が国のメーカーもイタリアの名スタイリストたちの手によるスタイリッシュなデザインを競って採用していた。イギリスでもBMCがピニンファリーナと密接な関係を保っていた一方、レイランド・グループのトライアンフはミケロッティにデザインを委ねていた。そんな状況下で'59年に発表されたヘラルドは、トライアンフとミケロッティの初のコラボレーションによるスタイリッシュなボディと、4輪独立懸架の先進的なシャシーを持つ意欲的なサルーンである。ジョヴァンニ・ミケロッティが一夜でデザインしたという逸話の残る、軽快な2ドアサルーンボディをX型形状のセパレートフレームに組み合わせる。フロントのサスペンションは通常のダブルウィッシュボーンだが、リアには初期のirs、特に低パワー車用に多かったスウィングアクスルを採用した。1200cc級のヘラルドではスウィングアクスル固有のトリッキーな操縦性は大きな問題にならなかったが、6気筒ユニットを搭載するヘラルドの姉妹車、ビテスは2000ccに拡大された後に、リアもダブルウィッシュボーンに改良されて増大したパワーに対応した。最大の売りはロンドンタクシー並みの最小回転半径で、コンパクトなボディも相まって取り回しの良さは特筆に価するものだった。4気筒OHVエンジンは'59年のデビュー当初は948ccだったが、'61年には1147ccにスケールアップした1200が追加。その後も'62年の12/50、'67年の13/60とハイパワーバージョンが次々に追加される。また、ボディのバリエーションも、2ドアサルーン、クーペ、コンバーチブル、そしてエステートワゴンなど多岐に亘るものであった。'70年に後継に当たる2ドアサルーン、トレドが発表されたが、結局その翌年まで12年間も生産されるロングセラーとなった。写真・データともに1960年モデルのもの。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 948cc 2 4速MT フロア FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

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